仏滅2500年後 Neyya(被教導者)、Padaparama(語句最上者)の解脱戦略

目指すものがわかれば、取るべき方法は限られる。現実(=Dukkha、苦)を見つめれば目指すべきものがわかる。それは、Dukkhaからの解放。http://bit.ly/2fPFTVC/Ugghaṭitaññū(ウッガティタンニュ)、Vipañcitaññū(ウィパンチタンニュ)、Neyya(ネーヤ)、Padaparama(パダパラマ)の四衆生について:http://bit.ly/1KmGR2V

「もう二度と母体に宿らない」(慈経 Metta Sutta)―仏道修行のゴール

「もう二度と母体に宿る(輪廻を繰り返す)ことはありません。
(na hi jātuggabbhaseyya punaretīti)」

(Suttanipātapāḷi 1. Uragavaggo 8 スッタニパータ 1章8 Metta Sutta(慈経))


「この世とかの世とを共に捨て去る jahāti orapāraṃ」
スッタニパータ第1章

 


 輪廻(Saṃsāra)から解脱(Vimitti)し、般涅槃(Parinibbāna)に至るということが経典ではこのように表現されている。
 Parinibbānaに至り、二度と生まれ変わらないこと。
 「生きる(Jati)」ことから卒業し、Dukkha(ドゥッカ 苦)から完全に解放されること―。
 それが、仏道修行のゴール。
 
 Metta Suttaは、「生きとし生けるものが幸せでありますように。(sabbe sattā bhavantu sukhitattā)」というフレーズで有名な経典だ。

 その一切衆生へのMettaを説いた経典が、最後、「これでもう二度と母胎には宿りません」で終わるのは、ふつうの感覚とは違うと思った。

 

zhaozhou-zenji.hatenablog.com

 

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)